なごむ便り(令和6年4月発行第237号)

新年度のご挨拶

施設長  木室 博文

 四月から施設長を拝命しました木室と申します。

 日頃から脊振学園の運営に対しまして、ご家族の皆様、地域の皆様、関係者の皆様方から心温まるご支援、ご協力を賜っていますこと心からお礼申し上げます。

 さて、一月一日に発生した能登半島地震には大変なショックを受けました。

 半島地域という特性から、多くの緊急支援が寸断された道路等により届かず、孤立した状況のなか、石川県の北部では移動困難な高齢者や障がい者の方々が避難生活を余儀なくされ、その方々を支援する職員が不足しているという状況が続いています。

 脊振学園では、県及び厚労省からの派遣要請に対して、職員の派遣を呼び掛けたところ、二月から現在まで、四人の職員が自ら率先して、金沢市等の避難所に出向き、被災者の支援に従事してくれました。

 現地では、想像した以上に人手が少なく、感染症も蔓延しており、また、食事や入浴等も制限を受けるなど、厳しい状況であったにもかかわらず、派遣から戻ってきた職員は、口々にお世話した方々や施設の関係者から、「また来て欲しい」と哀願され、泣く泣く帰途に就いたという報告を受けました。

 過酷な環境下においても、各職員が被災された方々の思いに寄り添い、心のこもった支援を行ってくれた結果が、このような信頼や評価に結びついたものと感じています。

 脊振学園は、皆様もご存じの通り、山間部に立地しています。

 今回の被災地と類似している点として、災害が発生した場合に、行政や他施設へ応援を求めるとしても、道路の寸断等により孤立した場合は、応援が届くまでの間、職員の力で難局を乗り切らなければなりません。

 今回、派遣した職員が持ち帰ってくれた貴重な経験やノウハウは学園の財産となります。

 脊振学園全体で共有することによって、有事の場合の支援のあり方に、新しい視点や気づきを与えてくれるものと期待しています。

 派遣された職員を含め、その職員が不在の間、代わりにシフトを守ってくれた全ての職員に感謝します。

 最後になりますが、これまでコロナで利用者の皆様の行事等が制限されてきましたが、令和六年度はコロナ前の状況に少しずつ戻したいと考えています。

 利用者の皆様の生活を充実させ、賑わいを取り戻すために引き続きお力添えについてよろしくお願いします。

おつかれさま会

今年は各班に分かれ、バスに乗って王仁博士顕彰公園に行きました。
久しぶりに外でジュースとプリンを食べながら、活動の思い出話をして、気分転換ができました。

花見

4月の初め、3班に分かれてお花見に出掛けました。天気にも恵まれ、車窓からは満開の桜を見る事ができ、利用者の方々は「桜が綺麗だね」と言われていました。穏やかな気持ちで今年度のスタートができました。

能登半島地震被災地派遣職員

久原慎太郎 支援員

・派遣先 「いしかわ総合スポーツセンター」     (石川県金沢市)

・派遣期間 令和6年2月 日~3月3日 (9日間)      

・業務内容 高齢者等のケア業務(夜勤)

・感想   避難所生活の大変さを実感しました。  

      1日も早く復興がなされるように今後も参加する機会があれば参加していきたいです。

古賀智美 副課長

・派遣先 「障害者支援施設 精育園」(避難先の石川県加賀市錦城学園敷地内)

・派遣期間 令和6年3月22日~4月1日 (11日間)

・業務内容 知的障害者のケア業務(日勤)

・感想   たくさんの方々が安全で安心した生活を過ごして頂けるように願っています。

清水雄治 主任

・派遣先 「小規模多機能型居宅介護施設 楓の家」(石川県輪島市)

・派遣期間 令和6年4月1日~4月9日(9日間)

・業務内容 高齢者等のケア業務(夜勤)

・感想   輪島市内は倒壊した建物が多く、地震発生時から時間が止まったままの様子でした。全国から支援の輪を広げて皆で支えていきたいと思いました。

田中好美 支援員

・派遣先 「特別養護老人ホーム第2千木園」 (石川県金沢市)

・派遣期間 令和6年4月17日~4月24日(8日間)

・業務内容 高齢者等のケア業務(日勤)

・感想   人手不足で休みもほとんどない状況の施設の皆さんから感謝の言葉をいつもいただき、私の方こそいい経験と勉強をさせてもらいました。

新任職員紹介

事務長 金武 隆守(かねたけ たかもり)

退職者

施設長 一番ケ瀬 英貴